留学中に元小学校教師が起業した話

日本で小学校の教師をしていました。日本教育の闇に気づき、今は退職して、オーストラリアで会社を立ち上げました。教員を育てたり、子どもたちに多様な価値観の教育をしています。海外に出て感じた、日本教育の矛盾点。現場で感じてきた違和感。そして体罰などで明るみになってきた教育現場の閉鎖感。全ての真実を公開していきます。僕たちはあくまでも、個性や創造性を潰されている子どもたちを救いたい。激務で多忙な生活を送って頑張っている先生たちを救いたい。子どものことを第一に考え、負担なく安心して仕事に行ける保護者を助けたい。そん

「元教師のノンフィクション小説 第2章 『闇の帝王ジョーカー渡豪』」

第2章「闇の帝王 ジョーカー」

2015年「センセー」と同じ時期にオーストラリアへ入国したひとりの青年。彼にも夢があった。それは日本では到底果たせない、理解の得られない大きな夢であった。

オーストラリアで「Japaneseマフィア」を結成すること。

のちのオーストラリアで「ジョーカー」と呼ばれるようになり、「センセー」とも深いつながりになっていくこの男にも少しは触れておこう。

彼が日本で何をしていたかはここでは細かく書くことは、まだできないが「闇の帝王」と呼ばれるだけあって、相当の悪い奴をイメージしてしまう。だが名前とは裏腹に、とても爽やかで優しそうな青年であった。

 彼はオーストラリアに何をしにきたのか。聞くといつもこう答える。

「古い価値観をぶっ壊しにきた!」

「日本人は騙されている」

この言葉が彼の口癖でもあった。ジャパレスでまじめにバイトも行うし、友達付き合いも非常によく、頭の切れる人だった。

彼はオーストラリアで日本人が求めるものを全て提供した。「仕事」「家」「車」「女」「ギャンブル」そして「仲間」と「居場所」

人柄の良さと、経営力でグングンと業績を上げていく彼。

ここから彼の周りには同じ趣味を持ち、新しい価値観をもった日本人が続々と集結していくのである。

そしてそれがのちに「センセー」を巻き込む大事件に発展するのはもう少し先の話である。

 


ジョーカーの主な仕事は密売だ。ドラ、マリ、タバ。日本人が求めるものを仕入れてはみんなに届けた。必要悪だと彼は言っていた。誰かがやらなくちゃいけない仕事。

ただ彼にもポリシーがあった。押し売りはしない。子どもに売らない。

自分がいけないと思ったものは売らない。例えどんなに儲け話がきても。。。

金のためではない。全ては古い価値観をぶっ壊すため。。。